我孫子の課題、そして希望。

我孫子市の子育て支援、空き家、町並み、高齢化の課題を市民目線で考える地域ブログ。

最近、カナダのとある町を訪れる機会がありました。
大自然や観光地で有名なエリア……ではなく、どちらかというと「何もない」と言われるような住宅地。
でも私は、この町のあり方に、我孫子市がこれから進むべきヒントをたくさん感じました。



自然と共に暮らす。歩けば感じる“まちへの愛”

このカナダの町には、観光名所と呼べるものはほとんどありません。
でも、緑のトレイルが街のあちこちに張り巡らされ、歩道は広く、安全で、静か
木陰の下を歩いていると、ふと足元にウサギが現れたりもします。

日々の暮らしのなかに、そんな“ちょっとした感動”が散りばめられている。

それは偶然じゃなく、市が長年かけて「まちの自然=資産」として守り育ててきたからなのです。


古いまちなのに、どうしてこんなにきれい?

驚いたことに、この町は100年以上の歴史がある、決して新興住宅地ではない場所。
でも老朽化を感じることはなく、むしろ成熟した安心感に包まれています。

なぜか?
理由はとてもシンプルです。

  • 市が定期的に芝生やゴミ箱、公園を管理している
  • 清掃や整備は専門業者に委託し、住民の善意やボランティア任せにしない
  • 「自然は放っておくもの」ではなく、「丁寧に手をかけるべき大切な資産」という考え方が根づいている

つまり、観光客のためではなく、“住んでいる人が幸せに暮らす”ためのまちづくりが徹底されているのです。

観光地でもなく、大きなホテルもないのに、宿泊地として選ばれるまちの魅力

この町には、他県や他国から移住してくる若い家族が後を絶ちません。
理由は、「住んでいて気持ちいいから」。
観光客は、この町に来るというより、近隣の観光地に遊びに行く拠点としてこの町に宿泊する人が多いようです。

つまり、「観光の町」ではなく、「住む人が満足する町=結果として人が集まる町」なのです。

我孫子市にも、可能性はある

我孫子市にも、たくさんの自然があります。
手賀沼、里山、住宅街に点在する公園……
でも、ゴミが落ちていたり、隣に老朽化した空き家があったり
せっかくの自然が「手をかけてもらってない」と感じる場所も少なくありません。

新しい施設より、今ある自然に手をかけよう

散策路にそれぞれ名前がついている

カナダの町では、新しく何かを作ることよりも、“今ある自然や公園”を整備し、快適に使えるようにすることに力を入れていました。

  • 芝生は定期的に整えられ
  • ゴミはすぐに片付けられ
  • 散策路には市の名前がついた標識が設置されていて、「この道は市が守っている」という意思が伝わってくる

我孫子市も、観光施設を無理に増やすより、今ある緑や公園に手をかけることが、住民の満足度を高め、結果として「住みたいまち」になる近道かもしれません。

移住希望者に選ばれる我孫子市へ

私たちのまちは、観光名所が多いわけでも、テーマパークがあるわけでもありません。
でも、だからこそ、「静かに暮らせる」「緑に癒やされる」「子育てしやすい」まちであることを大切にしたい。

そのためには、空き家や空き地の管理、ゴミの清掃、老朽化した公園の整備など、
地味だけど本質的な“まちの手入れ”が必要だと思うのです。

最後に──“暮らしを大切にするまち”の価値


観光よりも、移住者誘致のための広告よりも、
まずは「今住んでいる人の毎日が気持ちいい」ことが、まちの最大の魅力になる。

我孫子市も、「あそこに住みたい」と思われる町に、きっとなれる。

ウサギが跳ねるカナダの歩道を歩きながら、私はそんな未来を、少し本気で想像していました。

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