「まさか」の雨が、命を奪う時代に
突然のゲリラ豪雨。
ニュースで見るたび、胸が締めつけられます。
この夏だけでも、テキサス、中国…世界各地で記録的な豪雨が発生しました。
テキサスでは川沿いでサマーキャンプをしていた女の子たちが、急な増水にのみ込まれました。
子どもを守ろうとした大人も犠牲になりました。
中には、あふれた水を前に窓ガラスを素手で割り、子どもを浮いたマットレスに乗せて救助を試みた父親も。彼は失血し、そのまま帰らぬ人となったそうです。
専門家は言います。「もしあの時、タイムリーな警報があれば、助かった命があったはずだ」と。
我孫子市も他人事じゃない
一昨年の夏、我孫子市でもゲリラ豪雨がありました。
冠水した地域がいくつも出て、道路や住宅が被害を受けました。

この航空写真を見てください。
北には利根川、南には手賀沼。市内には低地も多く、もともと水害リスクを抱えてきた地域です。
我孫子市は、昔から大きな工事を繰り返し、治水対策に力を注いできました。
近年も、雨水管や調整池などの洪水対策インフラを次々と整備しています。
しかし、その費用は数億~数十億円。今年(令和7年)の浸水対策事業費は18億円。
さらに、工事には数年かかり、老朽化すれば再び多額の更新費用が必要になります。
将来の子どもたちにも、多額の借金を残すことになります。
どこまでインフラを作れば「安心」なのか?
気候変動で、降る雨の量も質も、もう昔とは違います。
近年のゲリラ豪雨は、時に「地域の貯水池が降水量の1%も吸収できない規模」で降ります。
つまり、どれだけ税金を使ってインフラ工事をしても、洪水リスクをゼロにはできません。
テキサスや中国と同じ規模の雨が我孫子市に降ったら…
残念ながら、今のインフラだけでは命を守れないでしょう。
命を守るのは「設備」よりも「時間」
洪水で亡くなった人たちは、設備が足りなかったからではありません。
「逃げる時間」がなかったからです。
だからこそ、これからの防災は――
・早く知らせる
・誰もがすぐ行動できる
この2つが命を分けます。
我孫子市でゲリラ豪雨があったとき、警報は確実に届くでしょうか?
その音は、年配の方にもはっきり聞こえるでしょうか?
何の警報なのか、どこに逃げればいいのか、誰もが知っているでしょうか?
テキサスで命を救った「警報と訓練」
118人もの命が失われたテキサスの洪水。洪水があった川の近くに、人的被害が全く出なかった小さな町がありました。

この町では、警報システムを刷新し、訓練を徹底していたのです。
・災害ごとに違う音を鳴らす警報タワーを設置していた
・「この音ならここへ逃げる」と住民全員がわかるまで何ヶ月もかけて訓練していた
音で瞬時に危険を判断し、迷わず行動できる仕組み――それが命を救いました。
この町では、何か月もの間、毎日正午になると決まって洪水警報を鳴らし、住民に訓練のように聞かせていました。
だからこそ、ある日――正午以外の時間に警報が鳴った瞬間、住民たちは「これは本当の洪水だ! 今すぐ避難しなければ!」と、迷わず動けたのです。
この“条件反射”が、多くの命を守りました。
我孫子市も「発想の転換」を
我孫子市にも、すでに警報タワーがあります。
新しく何十億円もかけて大規模な洪水対策インフラをつくるよりも、今あるこの仕組みをもっと使いやすく、確実に命を守れる形に投資するほうが、はるかに効果的ではないでしょうか。
警報の音を誰もが聞き取れるようにする。
その音を聞いたら、どこに避難すればいいのか全員が知っている。
そうした環境を整えることこそ、我孫子市の防災にとって、そしてそこに暮らす人々の命を守るための、一番価値ある税金の使い方だと思うのです。
あなたは、どう思いますか?ぜひお聞かせください🦫
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